感覚的なところを離れて、医化学的な見地から見ることにしましょう。ここでいう医化学とは、便や尿、あるいは血液などの状態から、病気の原因を究明することです。
ところで、あなたは人間の尿の水分比率をご存じでしょうか。尿の内のどのくらいが水分だと思いますか?答えは何とはぼ99% が水です。
尿を尿たらしめている物質は、残りの1%でしかありません。便は、消化器官の働きが良好な時には70%程度が水分です。
こちらも便を便たらしめている物質は30%でしかありません。
血液といえば、80% 以上が水分でした。また人間の体全体をみても、大人で60%以上が、生まれて間もない赤ちゃんでは80% が水分。
だとすれば、便や尿や血液の状態から病気の原因を研究する学問である医化学は、水に関する真剣な研究がないことには、本当の意味での進歩など望めないことになるはずです。
人間の体がいかに大量の水に満たされているかに気づかれた方が多いかもしれません。本当に、人間の体とは、細胞組織で作られた皮膚という柔軟な袋の中に大量の水を満たしたものと考えてもよいくらい「水びたし」なのです。人間の生命活動・生理活動は、すべてその大量の水の中で起こっています。
水なしに、私たちの体の中での生命活動は、一切ありません。だからこそ、枯れるということが生き物すべての死を意味しているのです。
たとえば赤ちゃんが飲んだ母乳やミルク、あるいはあなたが食べた食物は、口から腸にいたる消化器官の中で体内酵素と腸内微生物の働きによって消化吸収されることになりますが、体内酵素にしても腸内微生物にしても、やはり水のないところでは働くことができません。
数多くの種類がある体内酵素は、生命活動の根本にかかわる化学反応の触媒の役割をしていますが、この酵素の活性は、水の質によって大きく影響を受けることが知られています。「生命体に調和する水」においては、酵素の活性が高まり、そうでない水の中では、酵素の活性が低くなってしまうのです。
また、人間の腸内には、種類にして100種類、総数で10兆もの微生物つまり細菌です。これにはビフィズス菌に代表されるような、体にとってよい働きをしてくれる種額もあれば、逆に体にとって不都合な種類もありますが棲息していますが、この腸内微生物の状態も「生命体に調和する水」の中ではビフィズス菌が優勢となり、消化器官の調子がよくなることが知られています。
水を主成分とする「体内の宅配業者」である血液は、体を作り上げているすべての組織に、酸素・栄養物・ホルモン・抗体などを供給する一方で、二酸化炭素やその他の代謝生成物を回収します。
そんなにも大切な、あらゆる場面で欠かすことのできない役割を担っている水が、実は人それぞれによって質の違う水であるとしたらどうでしょう。健康度に差が出て当然ではないでしょうか。体の中の水の悪い人では病気になりがちだったり、病気になったら治りにくかったりするのは、ごく自然なことだといえるのです。
健康な人の血液は、とてもきれいな鮮紅色をしています。これに対して不健康な人の血液は黒ずんだ色をしています。この差が生じる理由は、赤血球中のヘモグロビンの状態です。赤血球の主な仕事は酸素を運ぶことです。酸素を取りこんだ赤血球は、ヘモグロビンが酸素と合体した「酸化ヘモグロビン」という形になり、このときヘモグロビン分子を構成するヘム鉄原子が鮮紅色を発色します。これが血の赤さの正体です。
では、何らかの理由で血液中の酸化ヘモグロビンが少なくなってしまったらどうなるでしょう。つまりヘモグロビンが酸素と結びつけなくなった状態です。
すると血液は黒ずみます。こんな血液では、体中の組織細胞へ運べる酸素の量が少なくなってしまいます。
全国の数多くの畜産業者から提供されたデータがありますが、これらを分析すると、「生命体に調和する水」を飲ませて飼育した牛や豚の血液は、とてもきれいな鮮紅色になることが分かっています。
いうまでもないことながら、「生命体に調和する水」で飼育された牛や豚は、そうでないものに比べて、総じてほるかに健康であることも明らかになっています。
さて、ここで思い出してください。お母さんが赤ちゃんに飲ませる母乳とは、血液から赤い色を取り除いたものに等しいのです。その母乳のもとになる血液が、果たしてきれいな鮮紅色であるか、あるいは黒ずんでいるかによって、母乳の質が圧倒的に異なるとして、何の不思議があるでしょう。
尿や便や血液の状態をみながら体の働きを考えるはずの医化学は、これまで主成分である水の状態にほはとんど注目することなく、それに溶けこんでいる微量な成分にばかり注目してきました。もちろんそれは大きな意味を持っていたことを否定できません。しかし土台である水を無視していて、本当のところが判断できたかといえば、疑問です。母乳やミルクを考える際にも同様だったのではないでしょうか。たしかに成分は重要です。しかしその成分の状態を左右している背景には、やはり「水そのものの状態」という見逃してはならない土台があったということです。
2017年04月08日
腸内細菌、血液の働きも水次第
posted by kassensui at 09:26
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